平成29年初詣特集⑧ ~白山信仰、その他の信仰~

Facebookにはご報告しましたが、先日財布を忘れてしまい、危うく、ランチ抜きかと思われましたが、丁度その日持っていたバッグの中に、伊勢参りの際に余分に持っていたお賽銭用の「のし袋」が入っていて、中味は万券でした。

え? お賽銭に1万円??  って思し召されるかもしれませんが、これには理由があって、わたくしは崇敬会員ですが、お陰参りは正式参拝するのですが、当日が月次祭だとわかり、なので、初穂料と同額を入れておりました。お陰様でおひるごはんにありつけました(笑)ので、これは多分。トヨウケさまのご利益なんだと...

なので、やはり初詣は大事ですね。わたくし、やっぱり元日にちゃんと参拝に行きます。



白山信仰

日本は山岳信仰のメッカです。というか、基本山国なので、大自然=神 の公式から考えれば、もっとも身近な神の存在は山でしょう。

白山信仰はその名の通り、石川、富山、福井、岐阜の県境に跨る霊山・白山に対する信仰です。ご祭神の白山比咩大神とは菊理媛尊の別称です。

ただ、この菊理媛尊さまは面白い神さまで、古事記には出てこられませんが、日本書紀にほんの一瞬出てこられます。その登場シーンというのが、例の、イザナキさまとイザナミさまの大喧嘩中なのですね。で、このククリヒメさまのお陰でお二方が仲直りされることから、いつしか白山神社は縁結びの神さまになりました。白山信仰は山頂に本宮がある神社が多く、本来は白山修験の修行として、熊野修験に次ぐ勢いがありました。勿論、いまでも、山を愛する方々の人気の的にもなっております。わたくしはなかなか高地参拝は難しいので、専ら地上の白山参拝専門ですが。新潟の白山神社には略毎年参拝しております。ここはまさに、ククリヒメさまファンが大勢参拝に来られますが...

日吉信仰

比叡山は最澄が延暦寺を建立される前から大山咋神(おおやまくいのかみ)の住む霊山として信仰されていました。なぜなら、叡山の位置は京の都から艮(うしとら=北東)、つまり鬼門の位置にあり、都の守護でした。その日吉大社が全国に勧請されたのが日吉信仰で、日枝神社もその類にはいります。

おや?? なにかお気づきになりませんか??

そうなんです。平安末期、叡山延暦寺の僧兵が度々朝廷に強訴を行ったとき、何故か神輿を担いでいたことが絵巻物や記録に残っておりますよね。これが日吉大社の神輿です。

この都の守護にあたったのが北面の武士で、なかでも平清盛は、この神仏混在が許せず、僧兵の担いだ神輿など誠の神に非ずと、神輿を矢で打ち抜いたのですね。

清盛はとても神仏への祈祷を大事にするひとでしたので、後に荒廃していた厳島神社を再興されました。ここでも、神道と武家が如何に密接なのかが分かります。


春日信仰

春日信仰は春日大社、つまり藤原(中臣)氏の祭神です。つまり藤原氏の氏神の筈、なのですが、この春日信仰というのは些か複雑なのです。

で、実は、この春日大社と藤原氏の謎というのが、個人的には記紀の謎を紐説く最も研究しやすく、分かりやすい学説なので、それは、このブログの本編でも今後詳しくお話していきます。

で、今回はさわりだけお話しますと、藤原氏の祖先神は、アヤノコヤネという神さまですが、春日大社が創建されたときには別の神さまが祀られていました。そのおかたこそ、タケミカヅチさまなのですね。しかも、アヤノコヤネさまはその後、フツヌシさまと共に合祀されておいでなのです。ここでも、なにか気づきませんか?

そうなのです。国譲りなんですね。わたくしが、「国譲り」を如何に神話のポイントにしているか。

さらに、なんとこのタケミカヅチさまはそもそも物部氏の氏神さままなんですね。

なんと、春日信仰には、古代史の謎、さらに「記紀」編纂の舞台裏が隠されているのですね。

ここは、今後、乞うご期待くださいませ。

浅間信仰

所謂、富士信仰です。これも実は色々あります。今回は寺社の数を優先したので、ちょっとこんな扱いをしましたが、近々、個別で特集しましょう。

そう、なんといっても神話に御出演される中でも一番の絶世の美女神、木花咲耶姫命がご祭神でいらっしゃいますから...

ブログの本編でも、来年早々にご登場なさいます。

さらにいえば、ここは古神道とも最も近い部分です。当分は記紀を軸にしていますのでまだ詳しくは触れませんが、記紀、及ぶ神道と神社の成立には、とても重要な要因を持っている信仰なんです。



氷川信仰

最後に、氷川信仰は、埼玉県の氷川神社が総本宮ですが、これは、出雲信仰にも近いものがあります。出雲信仰はオオクニヌシさまですが、何故か日本にはオオクニヌシさまをお祀りする神社は多くても、出雲信仰は少ない。そしてその代わりになっているのがスサノオさまなんですね。

氷川信仰はまさに、出雲国で生まれたものを関東、というか多摩川と荒川沿いに挟まれた地域に集中して鎮座しているのです。

これもとても興味がありますね。ちなみにいま、わたくしの住居の氏神さまは氷川神社、スサノオさまなんです。

氷川という名称は、出雲の「簸川ー斐伊(ひい)川」から来ている、そう、八岐大蛇なんですね、やっぱり...

最後は駆け足になってしまいましたが、この初詣特集で、今年のこのアメブロ「神々の東雲」は終了させて頂きます。

本年から始めましたこのブログをお読み頂き、ありがとうございました。
来年は、もっと面白く、分かりやすく工夫いたしたく存じます。


みなさま、良いお年をお迎えください。


しっかり初詣にいきましょうね。わたくしも改心して、真面目に初詣に行ってきます。


2017年が最高の年になりますように...

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