このニ柱の神様にはいくつかの面白共通点があります。
古事記では表題の字が使われていますが、
日本書記では、
高皇産霊尊、神皇産霊尊と表記されており、
この「産霊」は「生産、生成」を意味しています。
タカミムスビさまは、古来皇室の祭祀において重要視され、
大嘗祭にも祀られ、ある意味で、天照大御神と並ぶ
最高司令官の位置付けをされています。
というのも、また別記事で扱いますが
「日本書記」の天孫降臨話では、天照大御神はまったく登場しなく
かわりにこの神が高天原のトップとして描かれています。
一方、カミムスビさまの方は、タカムスビさまが男性的なのに比べ、
穀物を育てる力を大地に与える母神的な性格をもつとされている。
それを表す記述が、
「古事記」にでてくる大宜津比売神との穀物起源神話です。
これに関しても別記事で扱います。
前回の「天之御中主神」と併せて、「造化三神」と言われ、
目に見えない存在として、
また、当時はできたての地上も固まっていなく、
クラゲのようにゆらゆら海に浮かんでいるような
状態であったのですぐに姿を隠してしまいましたが、
このニ柱は、後に色々な場面で、重要な役割を果たしており、
その都度、ご紹介させて頂きます。
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