前回、「身近な神々」のところで、
結構、大雑把に述べてしまいましたが
「八百万の神」といっても、
実は大きく分けて、この日本には四種類のかみさまがいらっしゃいます。
1 記紀に登場するかみさま
ここが、八百万の神の中心になります。
別のいいかたで、「古典の神」ともいいます。
「古事記」だけでも321柱の神の名前が出てきます。
2 仏教が伝来すると、神仏の融合がはじまります。
インドや中国の神々が日本に伝わり独特の進化を遂げました。
有名なのは大黒天で、これは大国主命と習合していますが、
そもそもはインドのシヴァの化身マーハーカーラです。
3 古代の日本人は、自然界そのものに霊が宿ると信じ、
海山、木、岩などを畏敬の念をもって崇拝しました。
いわゆる、これが自然神です。
4 さらに特徴的なものが「人神」です。
「祖先神」もここに入ります。
これは大きく分けて2つのパターンがあり、
生前に恨みをもってなくなった者が祟りを起すのを鎮まる意味と、
生前に残した偉大な功績を神としてお祀りしたものの
2種類があります。
このようにたくさんの神様がいらっしゃることから
わたくしたちは総じて「八百万の神」とお呼びしております。
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