イザナギノミコトさまとイザナミノミコトさまの夫婦神によって、
日本の国造りがはじまります。
古事記がいよいよ面白くなってくる場面です。
古事記の原文にはこうあります。
於是天神、諸命以、詔伊邪那岐命・伊邪那美命二柱神「修理固成是多陀用幣流之國。」
賜天沼矛而言依賜也。
故、二柱神、立訓立云多多志天浮橋而指下其沼矛以畫者、
鹽許々袁々呂々邇此七字以音畫鳴訓鳴云那志而引上時、
自其矛末垂落之鹽累積、成嶋、是淤能碁呂嶋。
天津神達は、伊耶那岐命と伊耶那美命に
「この漂っている国土を有るべき姿に整え固めなさい。」と命じ、
天の沼矛(アメノヌボコ)をお授けになりました。
そこで二神は天の浮橋の上にお立ちになって、
その沼矛で国土を掻きまわし、
沼矛を引き上げると、沼矛の先から滴る潮(塩)が積もって島になりました。
これを淤能碁呂島(オノコロシマ)といいます。
天の浮橋とは、神が天上から地上に下りてくるときに、
天空にかかると信じられていた橋のことです。
天の沼矛とは、玉で飾られた矛で、
天つ神から与えられたものです。
二神はこうして、淤能碁呂島を作りそこに降り立ちます。
この島がどこにあるのかということは諸説ありますが、
もっとも有力なのが、淡路島の南海上4.6km先に位置している沼島です。
この沼島にある、上立神岩(かみたてがみいわ)がそうではないかといわれています。
その他にも色々説があり、
紀淡海峡の友ヶ島の沖ノ島だとか、
淡路市の絵島とか、諸説ありますが、
勿論神話のことなので、確証はありません。
神話に出てくる実際の場所に関しては、
これからも諸説ありますので、
ここではその特定に関しては納得のいくものだけ、
今後もご紹介したいと思います。
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